銀行の円建て定期預金の金利は変わらずほぼゼロ金利。預金残高の一定範囲内で自動貸越を利用できる等のメリットはありますが、それ以外の目的としては利用価値は低いと感じます
そこで、小規模企業の役員、個人事業主の方にお勧めしたいのが、小規模企業共済
小規模企業の役員、個人事業主が老後資金準備目的で利用できる共済で、掛金は月額7万円が限度であり、掛金の全額が所得税、住民税の所得控除の対象となりますので、節税効果だけでも、定期預金の金利の数万倍
利率は変動金利型で現在は1%程度ですので、この点でも定期預金を上回ります。ただし、掛金納付月数が240月未満の解約の場合には、解約金は掛金を下回ることになりますので、この点では定期預金に劣り、終身保険と同様のイメージに近いといえます(ただし、終身保険の生命保険料の控除額は所得税で年間4万円が限度ですので、終身保険よりも節税効果は高いといえます)
なお、掛金を担保として、事業資金、傷病治療費、自宅リフォーム費用等をお金を借りることができ、現在、金利は年利1.5%が上限ですので、手元資金が不足する場合でも、一時的な不足であれば、資金を調達できます
確定拠出年金や国民年金基金には融資制度がありませんので、小規模企業共済はこの点で継続しやすいといえ、誤解をおそれずに言えば、融資利用権付きの老後資金目的の定期預金や終身保険のようなものと考えられます
私は定期預金を利用しませんが、小規模企業共済は収益性は見込めないものの、定期預金に近い感覚で預けています
小規模企業の経営者の皆さん、老後資金に小規模企業共済の活用を考えてみてはいかがでしょうか?