なぜ老後資金は3千万円必要?
老後は年金だけじゃやっていけないとか、老後の資金は3,000万円が必要と言われますが、何故3,000万円なのでしょう?
当事務所の家計レッスンでは、この3,000万円の貯蓄を今から60歳に向けて目指す形でご提案をしていきます。
60歳で3,000万円あると毎月10万円使える
まず、3,000万円あると、どんな生活が出来るか?毎月どれくらいの「ゆとり」が生れるか?考えてみます。
日本の平均寿命は、女性は85歳以上、男性も80歳以上です。つまり、60歳から寿命まで25年近くあるんですね。
寿命まで3000万円を使うとすれば、毎月10万円(年間120万円)使える計算です。もし、10万円が自由に使えるお金だとしたら、毎月旅行や趣味、習い事など新しい事が色々できますよね。
参考
厚生労働省:平成26年簡易生命表の概況(PDF)
女性86.83歳、男性80.50歳
年金だけでは、毎月5万円の赤字
次に実際、リタイアした後、収入と支出の差はどれくらいになるのでしょうか?
60歳以上のリタイアした世帯の収入は、ほぼ「年金」のみです。それで生活した場合、おおよそマイナス5万円との事です。
参考
総務省資料:II.世帯属性別の家計収支(PDF) ※P31「図Ⅱ-4-1」参照
実収入:180,808円
実消費:234,504円
(消費支出210,660円+非消費支出23,844円)
収支 :▲53,696円
楽しい出費が大事
マイナス5万円であれば節約で解決できる程度かもしれませんし、10万円も準備しなくても十分でしょう。
しかし、年金受給額が減ったり物価が変わればすぐバランスは崩れます。そういった時、2倍のプラス10万円があると安心ですよね。
それに、リタイア後も旅行や趣味、習い事など「楽しい出費」が出来るが事が重要だと考えており、3,000万円貯蓄を目指す理由はそこにあります。
家計管理は節約節約で「not楽しい家計」というイメージがありますが、ご自身に合う家計管理を見つけられれば、時にはご褒美で旅行や趣味など「楽しい出費」もやりながら3000万円貯蓄ができるはずです。
ぜひ、一度本気で家計を見直してみませんか?皆さまのご相談をお待ちしています。