昨日のニュースで気になったのは
通勤手当の非課税枠拡大。
現在は、所得税、住民税において月10万円まで非課税ですが、
これを、月15万円まで拡大するというもの。
より遠距離の新幹線通勤の定期券代について、
所得税、住民税がかかりにくくなり、地方活性化に役立つ、とされていますが、
実際、これは嬉しいニュースではないと思います。
通勤手当は確かに一定金額まで所得税、住民税は非課税ですが、
厚生年金、健康保険の保険料の算定上、通勤手当も標準報酬月額に含まれ、
保険料がかかります。つまり、遠距離通勤の人ほど、知らぬ間に、
厚生年金や健康保険の保険料が高くなるのです。
メリットで言えば、厚生年金の給付、傷病手当金の給付は多くなりますが、
それ以上に、保険料のアップや、高額療養費の算定における所得区分で不利になる
点で、デメリットが大きいといえます。
基本的には遠距離通勤は通勤代は楽になりますが、その他で代償を支払っていると考えましょう!